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いきいき茨城ゆめ国体2019 天皇杯獲得

天皇陛下御即位記念 第74回国民体育大会セーリング競技会(いきいき茨城ゆめ国体2019)が茨城県阿見町 霞ヶ浦セーリング特設会場にて9月29日から10月2日にかけて開催されました。

神奈川県は選手14名、監督及びコーチ・トレーナー5名の19名の選手団を結成し、チーム目標として「全種目入賞」を掲げて大会に臨みました。結果はセーリング競技全10種目のうち9種目に入賞し合計101点を獲得、男女総合1位(天皇杯)及び女子総合(皇后杯)2位となりました。セーリング競技での天皇杯獲得は2004年の埼玉国体以来、実に15年ぶりとなりました。

国体のセーリング競技が開催されるこの時期は台風が多く、昨年も大型台風である24号が接近したことにより大幅なスケジュール変更を余儀なくされましたが、今年は台風18号の影響が懸念されたものの速度が遅く、幸いにも台風の影響を受けずに大会を終えることができました。

ただ、霞ヶ浦のレース海面は全体的に軽中風主体で風の振れも強弱も大きく、順位の変動が激しくなりがちな状況でした。初日は朝から風弱くしばらく陸上待機の後、4-5ノットの風が入ってきてレースが始まりました。

このコンディションは今年のチーム神奈川にはフィットしていたようで、A海面前半組の男子3種目(成年男子470級、成年男子レーザー級、少年男子420級)全てで第1レーストップフィニッシュを飾るなど、絶好のスタートを切りました。その他の種目も全て入賞圏内(8位以内)をキープし、男女総合では合計89点で首位に立ちます。昨年天皇杯獲得の山口県は66点の2位、和歌山県が63点で3位と続きます。

2日目は朝から風があり、8-12ノットの中風域で全種目予定通り2レースを消化。この日もチーム神奈川は好調で、少年男子レーザーラジアル級では連続トップフィニッシュ、成年女子SS級では3-1、成年男子レーザー級では1-3等上位フィニッシュも多く、男女総合では96点まで伸ばし首位をキープしました。しかしながら山口県も大きく点を伸ばし11点差に詰め寄って来ていました。

3日目は初日同様朝に風が無く陸上待機となり、12:30に最初のグループが出艇。風は弱くムラのある海面で難しいコンディションでしたが、全種目予定通りのレース数を消化しました。この日は成年男子国体ウィンドサーフィン級にて国体初参加の関が、最終日のみ参加となった新潟県代表の冨澤選手を2レースとも抑えて連続トップフィニッシュを飾り、トータル7位から2位にジャンプアップしました。また、少年男子420級では第1マークを20番近くで回航するもそこから怒涛の追い上げを見せ、フィニッシュを5位(1艇失格により得点は4位)まで上げてきたことで総合3位をキープしました。少年男子レーザーラジアル級の服部は第5レースで7位となりカットレースを作ってしまったものの総合で首位をキープ、他の上位選手も伸び悩み最終レース前に2位以上を確定、最終レースは3点差で茨城県との一騎打ちとなりました。その最終第6レースでは一時3点以上離される場面もあり緊迫した展開となりましたが、茨城が2位、服部が4位フィニッシュとなり、1点差で優勝を決めました。この種目がチーム神奈川の唯一の種目別優勝となりました。

3日目は一部伸び悩んだ種目もありましたが、得点源の男子470や女子SSも踏ん張りポジションをキープできたため、3日目終了時点で総得点が101点とついに3桁得点まで伸ばしました。2位の山口県も7点差に詰め寄ってきたものの、最終日の女子4種目については2種目が1位、もう2種目は入賞圏外でありもはや得点を伸ばす要素はなく、一方チーム神奈川は女子SS及び成年女子ラジアルがどちらも3位以上確定となっており、残り2種目がノーポイントでも男女総合首位をキープできることがわかり、最終日を待たずして男女総合優勝(天皇杯)を決めました。

最終日も朝から風は無く陸上待機となり、最終予告が11時となっていたため時間切れで全4種目共にノーレースが決定、神奈川県の男女総合優勝と女子総合2位が確定しました。

振り返って見ればチーム神奈川は初日から全種目入賞圏内からスタートし、翌日に順位を落とす種目があっても他の種目がそれを上回る成績でポジションを上げ続けたことで総得点を常に加算していき、一度も首位を明け渡すことなく総合優勝することができました。チームの雰囲気も非常に良く、初日に流れに乗った時の勢いを最後までキープできたのは非常に良かったと思います。

2020年の東京オリンピック・セーリング競技の開催県である神奈川県が天皇杯を獲得した意義は大きく、オリンピック開催に向けてさらに勢いがつくものと期待しています。また、男女総合優勝が決まった後、県内外の多くの方々から祝福のメッセージを頂きました。応援・サポート頂いた皆様に深く感謝の意を表します。

ありがとうございました!

茨城国体 成績一覧

男女総合成績(天皇杯) 1位 101点

女子総合成績(皇后杯) 2位  40点

成年男子470級 (河合 龍太郎 / 中澤 太郎) 3位

成年男子レーザー級 (樋口 碧) 2位

成年男子国体ウィンドサーフィン級 (関 港大) 2位

成年女子セーリングスピリッツ級 (矢口 梨絵 / 馬渡 凪沙) 3位

成年女子レーザーラジアル級 (岸 祐花) 3位

成年女子国体ウィンドサーフィン級 (堀川 智江) 7位

少年男子420級 (国見 有 / 齋藤 優希) 3位

少年男子レーザーラジアル級 (服部 陸太) 1位

少年女子420級 (青山 知央 / 桑野 明日佳) 11位

少年女子レーザーラジアル級 (須永 笑顔) 5位

成年監督 佐々木 共之

少年監督 高橋 昌威

コーチ 大久保 博英

コーチ 廣瀬 一貴

トレーナー 五十嵐 圭

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